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Donald Fagen 「The Nightfly」 1982
Photography James Hamilton
 
Steely Dan 「Aja」 1978
Photography Hideki Fujii
Model Sayoko Yamaguchi

写真家の藤井秀樹がモデルの山口小夜子を撮影(わかりにくいけど)。
この写真を偶然に見かけたドナルド・フェイゲンがジャケットに採用。
楽曲のコンセプトにも大きな影響を与えた。
'78年に発売されたベスト盤でも、山口小夜子をモデルに起用している。

 
AC/DC 「If You Want Blood」 1978
夢に出できそうな強烈なジャケットだ。
邦題も「ギター殺人事件」とコテコテ。このB級さがよい。
AC/DCはロゴをはじめ、短パンスーツにレジメンタル・タイという、
デビュー以来変わらないアンガス・ヤングのスタイルも好き。
 
Sex Pistols 「Never Mind the Bollocks」 1977
Design Jamie Reid

ADは当時、恋人のヴィヴィアン・ウエストウッドとレット・イット・ロック(後のセディショナリーズ)を
経営していたマルコム・マクラーレン。
デザインは、クロイドン芸術大学で知り合ったジェイミー・リードだ。
バンド名をコラージュしたアイデアであるが、マクラーレンとリードの発言は食い違っている。
マクラーレンは、当時、同棲していた頭のイ○れた小人症の南アフリカ人
ヘレン・ウェリントン・ロイドによるものと主張。
一方、リードは自身のアイデアによるものだとしている。

 
Aerosmith 「Draw The Line」 1977
Illustration Al Hirschfeld
 
Patti Smith 「Horses」 1975
Photography Robert Mapplethorpe

曖昧な魅力を撮ったのは、当時無名のロバート・メイプルソープ。
ふたりはブリーカー街のピンク・ティーカップで延々と話し合い、
メイプルソープの知人サム・ワグスタッフの家で撮影した。
メイクもしないパティにメイプルソープは、「髪くらいとかせよ」と言ったそうだが、彼女は聞かない。
パティは、中古で買ったジャケットをフランク・シナトラのポーズで肩に掛け、
ゴダール映画のアンナ・カリーナを気取った。
編集の際、 彼女は口のまわりの産毛さえも消すことを許さなかったという。
ふたりの友情は、メイプルソープが自殺しても変わることはなかった。

 
Santana 「Greatest Hits」 1974
Photography Joel Baldwin & Jay Maisel
Art Direction John Berg

映画「ブレードランナー」のラストシーンを彷彿させるジャケット。
写真は、フロントカバーをJoel Baldwin、バックカバーをJay Maiselが撮影。

 
David Bowie 「Aladdin Sane」 1973
Photography Masayoshi Sukita?

今でも人気の衰えないジャケット・デザイン。
写真は、鋤田正義かミック・ロックかジャスティン・ド・ヴィルヌーヴか、
誰が撮影したかハッキリしていない。
この頃のボウイは、かなり日本に傾倒していたようで、
衣装には山本寛斎を起用し話題となった。

 
David Bowie 「Pin Ups」 1973
Photography Justin de Villeneuve

写真は、ヴォーグやハーパース・バザーで活躍したジャスティン・ド・ヴィルヌーヴが撮影。
もともと『ヴォーグ』の表紙に撮ったもので、
デヴィッド・ボウイは『ヴォーグ』で初の男性モデルとなった。
メイクのピエール・ラロッシュは、マスクのようなメイクを発案。
ボウイの顔を褐色にし、ツィギーの顔を白くした。
ちなみに、ジャスティンはツィギーの兄の友達で、彼女の髪をヴィダル・サスーンで短くカットし、
マリー・クワントに紹介。あのミニスカートで一躍有名になった。

 
T-Rex 「The Slider」 1972
Photography Ringo Starr

ビートルズのリンゴ・スターが撮影したことで有名。

 


 

Rolling Stones 「Sticky fingers」 1971
Photography Andy Warhol
Design Craig Braun

'71年のグラミーにノミネートされた有名なジャケット。
ジャケットを開けると、ブリーフ姿の写真が現われるというもの。
アルバム「スルー・ザ・パスト・ダークリー」をめぐって、
ミック・ジャガーとアンディ・ウォーホルは仲違いしていたが、今回のアルバムをキッカケに復縁。
ジャケ写は、ウォーホルが安物のカメラで撮影した。
モデルは、表紙をジェッド・ジョンソン、内側(画像をクリック)を
ウォーホルのアシスタントだったグレン・オブライアンが務めた。
パッケージをデザインしたクレッグ・ブラウンの発案により、
オリジナルでは本物のジッパーが使われたが、レコードが傷つき苦情が殺到したという。
このアルバムで、はじめてジョン・パシュ(John Pasche)がデザインした
舌のロゴマークが使われた。

 
Bob Dylan 「Self Portrait」 1970
Artwork Bob Dylan
Art Direction Ron Coro

絵の好きなボブ・ディランが、ニューヨークの自宅で自分の顔を描いたもの。
なんとも不思議な味わいのある作品で、好きだ。
アートディレクターのロン・コロは、余計な手を加えずディランの絵をそのまま生かした。
ディランは、'74年の「Planet Waves」のジャケットでも描いている。

 
The Beatles 「Abbey Road」 1969
Photography Iain Macmillan
Art Direction John Kosh

これも有名なジャケット。
デザインは、アップルレコードのクリエイティヴ・ディレクター、ジョン・コシュ。
オリジナルでは、ポール・マッカートニー、ジョン・レノン、
ジョージ・ハリソンがタバコを手にしているが、
ニューヴァージョンでは、そのタバコと、なぜかリンゴ・スターの指2本が消されているという。
ビートルズからタバコが削除されるのは、これで3度目。
アメリカで'84年に「I Want To Hold Your Hand」がリイッシューされたとき、
それと'03年に新しく「Abbey Road」のポスターが作られたときに
ポールの手からタバコがなくなっている。

 
Johnny Winter 「Second Winter」 1969
Photography Richard Avedon
Art Direction Tony Lane

なんとも渋い写真と思って調べてみると、
撮影したのは、ファッション写真の巨匠リチャード・アヴェドン。
ビートルズのポスターでも同じ加工を施したものがある。

 
Free 「Free」 1969
Photography Ron Raffaelli

ボクの中では、ジャケット・デザインで一、二を争う傑作。
大空に高くジャンプし、「FREE」をつかもうとする女性(分かりにくいが、左手に注目)。
その体は夜空になっていて、マグリットを彷彿させるドラマティックな作品だ。
写真家はロン・ラファエリ、モデルはリンダ・ブレアという当時18歳の女の子。
ラファエリは、ジミ・ヘンドリクスやレッド・ツェッペリンなどミュージシャンを多く撮っているが、
メインはロマンティックなエロティック写真である。
'74年に出版された彼の最も有名な作品「Rapture」(ADは、ハーブ・ルバーリン!) は、
今までに50万部以上を売り上げている。

 
The Velvet Underground 「The Velvet Underground & Nico」 1967
Art Direction Andy Warhol

あまりにも有名過ぎるこのジャケット。
ジャケットデザインのみならず、プロデュースもウォーホルが手掛けた。
メンバーは、ジョン・ケイル、ルー・リード、ニコ(アラン・ドロンの元奥方)など。
無名のバンドだったため、アンディ・ウォーホルの名前が使われたが、
後のプレスにはバンド名が印刷されている。
この黄色いバナナ、実はシールになっていて、それを剥がすと...。画像をクリック!

 
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