巨匠 Tony DiSpigna のレタリングを彷彿させるスクリプト「マミー」。 「ヘアライン」と呼ばれる極細線が美しいフォントで、海外のファッション誌でよく使われています。

なんといっても気が利いているのは、使用するフォントサイズを考慮して、3つのウエイトを用意したところです。 Regular を小さなサイズで表示すると、せっかくのヘアラインが潰れてしまいます。 この場合、ヘアラインの一番太い Small を使用することで、きれいに表示することができます。 したがって、中間サイズで表示したい場合は Medium、大きなサイズで表示したい場合は Regular を使用します。 つまり3つのウエイトは、ヘアラインの細さを意味しています。

近年、パソコンの画素数は増える一方で、例えば他のスクリプトフォントを大きく表示すると、どうしてもヘアラインが太くなってしまい、野暮ったくなってしまいます。 このフォントは、ヘアラインの美しさを損なうことなく表示することができ、細かな配慮がされています。 このような提案は、Pistilli Roman 以来かも知れません。