
「ヴィジオナ」とは、パントンやコロンボらが前衛的な空間をデザインした伝説的なエキシビジョン。
ドイツのバイエル社のバックアップにより、1968年から1974年に掛けて家具見本市で発表された。
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1968年 Verner Panton |
ケルンの家具見本市で発表された「VISIONA 0」。
ヴェルナー・パントンによるデザインで、3つに区切られたエリアを
彼のデザインしたカーペットで敷き詰めた真っ赤な空間。
「フラワーポット・ランプ」などが設置された。
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Flower Pot Lamp 1968年
大小2つの半球でつくられた「フラワーポット」。
直径23cmと小さいので、シャンデリアのように多灯使いにするのがおすすめ。
当時は Louis Poulsen 社で製造されてたが、
現在は
Unique Interieur 社より復刻発売されている。 |
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1969年 Joe Colombo |
1969年、ケルンの家具見本市に出展された「VISIONA 1」。
ジョエ・コロンボによるデザインで、「Night Cell」(ベット、戸棚、バスルーム)、
「Kitchen Box」(キッチン、ダイニング)、「Central Living」(リヴィング)と呼ばれる
3つのスペースを機能的に分割した。 |
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1970年 Verner Panton |
ケルンの家具見本市で発表されたヴェルナー・パントンによる「VISIONA 2」。
よく雑誌にも取り上げられたりしているので、知っている方も多いはず。
「Phantasy Landscape」と題されたこの作品は、
ソファと壁・天井が一体化した有機生命体のような不思議な空間。
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Amoebe 1970年
「VISIONA 2」で発表されたラウンジチェア「アムーベ」。
発表当時は木製のフレームだったが、
より快適な座り心地を実現するためにラミネート製のフレームを採用。
近年、Vitra 社によって復刻された。 |
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「VISIONA 3」をデザインしたのは、映画「2001年 宇宙の旅」に登場した
ラウンジチェア「Djinn」で有名なオリヴィエ・ムルグ。
フロアをカーペットで敷き詰め、そこにリビング、キッチン、スリーピングスペース、
バスルーム、クローゼットの5つのユニットを組み込んだインテリアを提案した。 |
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1974年 Jack Lenor Larsen |
テキタイル・デザイナーのジャック・レノール・ラーセンによる「VISIONA 4」。
残念ながら、詳しい資料は見つからず。 |
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Verner Panton
「The Collected Works」 |
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Joe Colombo
Inventing the Future |
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Jack Lenor Larsen
「 Creator and Collector」 |
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