世界の音楽フェスティバル

World Music Festival

名前 初開催日 国
モントリオール・ジャズ・フェスティバル

Montreal International Jazz Festival

カナダのケベック州モントリオールで毎年開催される世界最大のジャズフェスティバル。30か国以上から約3,000人のアーティストが参加し、屋内外20のステージで650以上のコンサート(450は無料の野外公演)が開催され、200万人以上が来場する。1982年にコンクール・ド・ジャズが創設された。創設者のアラン・シマールはカナダの実業家。1970年代にB.B.キング、ピンク・フロイド、ジェネシスなどのアーティストをモントリオールに連れてきた。

第1回 開催日

  • 1980年5月10日

会場

  • カナダ・ケベック州モントリオール

創設者

  • アラン・シマール
1980年5月10日

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サマー・ジャム 1973

Summer Jam at Watkins Glen

サマー・ジャム 1973 は、グレイトフル・デッドのコンサート(1972年ディロンスタジアム)を大成功を収めた2人のプロモーター、シェリー・フィンケルとジム・コプリックによってプロデュースされた。

ウッドストックと同様、暴力事件の報告はなかったが、深刻な事案が発生した。スカイダイバーのボディスーツに照明弾が引火し、会場近くの森で遺体が発見された。ヒッチハイクで会場へ向かっていた高校生2人が失踪した(未解決)。

開催日

  • 1973年7月28日

会場

  • ワトキンス・グレン・グランプリ・レースウェイ
    アメリカ合衆国ニューヨーク州スカイラー郡ワトキンスグレン郊外

来場者数

  • 推定60万人

出演

  • ザ・バンド
  • オールマン・ブラザーズ・バンド
  • グレイトフル・デッド

主催者・他

  • シェリー・フィンケル
  • ジム・コプリック
  • ビル・グレアム(ステージング担当)
1973年7月28日

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サマー・フェスティバル・フォー・ピース

The Summer Festival for Peace

1970年1月28日の「ウィンター・フェスティバル・フォー・ピース」に続き、ベトナム戦争反対を掲げたコンサート。この時代を代表する十数組の重要アーティストが出演していたにもかかわらず、メディアはほとんど残っておらず、フィルムも公開されていない。開催日は、米国が第二次世界大戦中に原子兵器を使用した1945年8月6日から25周年にあたり、1966年8月23日のビートルズ最後公演以来、シェイ・スタジアムで行われた大規模なコンサートであった。

ジャニス・ジョプリンは、このコンサートの2か月後1970年10月4日に他界し最後の公演のひとつとなった。ジャニスが以前在籍したバンド「ビッグ・ブラザー & ザ・ホールディング・カンパニー」との再結成公演でもあった。ジョプリンはディオンヌ・ワーウィックと「What the World Needs Now」をデュエットした。

サイモン&ガーファンクルは「Bridge Over Troubled Water」(明日に架ける橋)が同年に6週間全米1位を獲得し出演依頼されたが、ポール・サイモンはソロで出演。サイモンが「Scarborough Fair / Canticle」(スカボロー・フェア/詠唱)を演奏中に観客の一部がブーイングを始めたため、曲を終えてステージを去った 。

開催日

  • 1970年8月6日

会場

  • シェイ・スタジアム(アメリカ合衆国ニューヨーク市クイーンズ区フラッシング)

出演

  • ジャニス・ジョプリン
  • ポール・サイモン
  • クリーデンス・クリアウォーター・リバイバル
  • ステッペンウルフ
  • ジェイムス・ギャング
  • ジョニー・ウィンター
  • マイルス・デイウィス
  • ハービー・ハンコック
  • ディオンヌ・ワーウィック
  • ジョン・セバスチャン
  • ラスカルズ
  • キャスト・オブ・ヘアー(ブロードウェイ「ヘアー」のキャスト)
  • パシフィック・ガス & エレクトリック
  • テン・ホイール・ドライブ
  • 他
1970年8月6日

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ウィンター・フェスティバル・フォー・ピース

The Winter Festival for Peace

社会的・政治的課題を支援するために行われたコンサート。出演者は無料で演奏し、イベントの収益はすべてベトナム戦争モラトリアム活動に寄付された。主催者シド・バーンスタインは、ビートルズをアメリカに連れてきた伝説のプロモーターで、ヒッピーらとともに反戦を訴えた。

チケットの価格は 4ドルから7ドル50セントで、5万人が観覧し30万ドル以上が集まった。ヘッドライナーのジミ・ヘンドリックスが数曲演奏しただけでステージを降りたため、この出来事はロックの歴史に刻まれた。 1970年8月6日には「サマー・フェスティバル」が開催された。

開催日

  • 1970年1月28日(水)20:00 – 1:00

会場

  • マディソン・スクエア・ガーデン アメリカ合衆国ニューヨーク市マンハッタン区

出演

  • ハリー・ベラフォンテ
  • ブラッド・スウェット & ティアーズ
  • デイヴ・ブルーベック
  • リッチー・ヘイヴンズ
  • マザー・アース
  • ピーター・ポール&マリー
  • ラスカルズ
  • キャスト・オブ・ヘアー(ブロードウェイ「ヘアー」のキャスト)
  • ジュディ・コリンズ
  • ジミ・ヘンドリックス & ヒズ・バンド・オブ・ジプシーズ

創設者

  • シド・バーンスタイン
  • ピーター・ヤロー

参考

  • Winter Festival for Peace, Madison Square Garden, New York, 1970
1970年1月28日

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フェスティバル・エクスプレス

Festival Express

  • フェスティバル・エクスプレスは、1970年の夏、カナダの3都市、トロント、ウィニペグ、カルガリーで開催された。
  • ミュージシャンたちは14両(機関車2両、食堂車1両、寝台車5両、ラウンジカー2両、平車2両、荷物車1両、スタッフカー1両)の列車で各都市へ移動。
  • 列車の旅は、ノンストップのジャム・セッションとアルコールで盛り上がるパーティの組み合わせとなった。
  • 2003年にドキュメンタリー化され、リック・ダンコ (The Band)、ジェリー・ガルシアとボブ・ウィアー (Grateful Dead)、ジョン・ドーソン (New Riders Of The Purple Sage)、ジャニス・ジョプリンの酔っ払いジャム・セッションが観られる。
  • ジャニス・ジョプリンはツアー終了の約3か月後に亡くなり、最後のパフォーマンスとなった。
  • ミッキー・ハート「ウッドストックは観客にとってご馳走だったが、列車の旅は出演者にとってご馳走だった」
  • ジェリー・ガルシア「このツアーで最も覚えているのは、ひどく酔っていたこと」
  • 主催者のケン・ウォーカーはトロントのプロモーター、イートン兄弟はカナダの名家イートン・ファミリーの御曹司。
  • 当初予算は約90万ドル(うち50万ドルはミュージシャンへの支出)だったが、予想を下回る動員数で総収入は50万ドル強にとどまり、プロモーターは最終的に35万から50万ドルの損失を被った。

開催日

  • 1970年6月27 – 28日 トロント(エキシビション・スタジアム)
  • 1970年7月1日 ウィニペグ(ウィニペグ・スタジアム)
  • 1970年7月4日 – 5日 カルガリー(マクマホン・スタジアム)

出演

  • グレイトフル・デッド
  • ジャニス・ジョプリン
  • ザ・バンド
  • バディ・ガイ
  • フライング・ブリトー・ブラザーズ
  • イアン&シルヴィアズ・グレート・スペックルド・バード
  • マウンテン
  • デラニー&ボニー&フレンズ

主催者

  • 企画・考案:ケン・ウォーカー
  • 宣伝:Eaton-Walker Associates(ソー・イートン、ジョージ・イートン、ケン・ウォーカー)
1970年6月27日 – 7月5日

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オルタモント・フリーコンサート

Altamont Free Concert

音楽史上、もっとも悲惨なコンサートのひとつとして知られている。ステージ警備に雇われたヘルズ・エンジェルスと観客が何度も喧嘩を起こし、仲裁したジェファーソン・エアプレインのマーティ・バリンがヘルズ・エンジェルスに殴られ失神。観客のメレディス・ハンターは、ローリング・ストーンズの演奏中にリボルバーを持ってステージに突進し、ヘルズ・エンジェルスに刺されて死亡。ひき逃げで男性2人が死亡し、1人が溺死。観客は30万人以上といわれ4人が死亡した。

開催日

  • 1969年12月6日

会場

  • オルタモント・スピードウェイ(カリフォルニア州トレイシー郊外)

出演

  • ローリング・ストーンズ
  • サンタナ
  • フライング・ブリトー・ブラザーズ
  • ジェファーソン・エアプレイン
  • クロスビー、スティルス、ナッシュ&ヤング

主催者

  • マイケル・ラング
1969年12月6日

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ワイト島フェスティバル

The Isle of Wight Festival

  • イングランド南岸にあるワイト島の野外音楽フェスティバル。
  • 1968年 20代のフォーク兄弟(Ron Foulk, Ray Foulk, Bill Foulk)が彼らの会社 Fiery Creations Limited のプロモーションとして企画。
  • 人口10万人に満たないワイト島は、富裕層に人気の隠居地、ヨット愛好家の聖地でもあったため、多くの住民はヒッピーや変人の大量流入を嘆いていた。1971年、フェスティバル反対運動により、「ワイト島州議会法」に大規模な夜間集会を規制する条項が導入された。
  • 2002年より復活した。

1968年

  • 1968年8月31日・9月1日
  • 会場:ワイト島ゴッズヒル近郊フォード農場のヘルズ・フィールド (Hells Field, Ford Farm, Godshill)
  • 観客数:約1万人
  • 出演:クレイジー・ワールド・オブ・アーサー・ブラウン、ムーブ、スマイル、ティラノサウルス・レックス、エインズレー・ダンバー・リタリエーション、プラスティック・ペニー、フェアポート・コンベンション、プリティ・シングス、ジェファーソン・エアプレイン(ヘッドライナー)
  • ロック・プロモーターのリッキー・ファー (Rikki Farr) が協力した。

1969年

  • 1969年8月29日 – 31日
  • 会場:ワイト島ウートン・クリーク (Wootton Creek)
  • 観客数:推定15万 – 25万人
  • ボブ・ディランは1966年7月のバイク事故以来、3年ぶりの公演で世界中からファンが押し寄せた。
  • 出演:ボブ・ディラン&ザ・バンド、ピート・ブラウン、ブロドウィン・ピッグ、ブロンド・オン・ブロンド、ボンゾ・ドッグ・ドゥー・ダー・バンド、エドガー・ブロートン・バンド、ジョー・コッカー、エインズレー・ダンバー、エクレクション、ファット・マットレス、ファミリー、ゲイリー・ファー、ジュリー・フェリックス、フリー、ジプシー、リッチー・ヘブンス、ヘヴン、マーシャ・ハント&ホワイト・トラッシュ、インド・ジャズ・フュージョン、キング・クリムゾン(出演せず)、リバプール・シーン、マルスピラミ、マイティ・ベイビー、ムーディー・ブルース、ナイス、トム・パクストン、ペンタングル、プリティ・シングス、サードイヤーバンド、フー

1970年

  • 1970年8月26日 – 30日
  • 会場:ワイト島アフトン・ダウンのイースト・アフトン・ファーム (East Afton Farm, Afton Down)
  • 観客数:推定60万 – 70万人(ギネス世界記録)
  • 8月26日(水):ジューダス・ジャンプ、キャシー・スミス、ロザリー・ソレルズ、デヴィッド・ブロムバーグ、クリス・クリストファーソン、マイティ・ベイビー
  • 8月27日(木):ゲイリー・ファー、スーパートランプ、アンディ・ロバーツ、レイ・オーウェン、ハウル、ブラック・ウィドウ、グラウンドホッグス、テリー・リード、ジルベルト・ジルとカエターノ・ヴェローゾ、グレイシャス
  • 8月28日(金):フェアフィールド・パーラー、アライバル、ライトハウス、テイスト(ロリー・ギャラガー)、トニー・ジョー・ホワイト、シカゴ、ファミリー、プロコル・ハルム、ヴォイシズ・オブ・イースト・ハーレム、
  • 8月29日(土):ジョン・セバスチャン、ショーン・フィリップス、ライトハウス、ジョニ・ミッチェル、タイニー・ティム、マイルス・デイヴィス(キース・ジャレット、チック・コリア、デイヴ・ホランド、ジャック・ディジョネット、アイアート・モレイラ、ゲイリー・バーツ)、テン・イヤーズ・アフター、エマーソン・レイク&パーマー、ドアーズ、ザ・フー、メラニー、スライ&ザ・ファミリー・ストーン
  • 8月30日(日):グッドニュース、クリス・クリストファーソン、ラルフ・マクテル、ヘヴン、フリー、ドノヴァン、ペンタングル、ムーディー・ブルース、ジェスロ・タル、ジミ・ヘンドリックス、ジョーン・バエズ、レナード・コーエン、リッチー・ヘブンス
1968年8月31日

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ウッドストック・フェスティバル

Woodstock Music & Art Fair

音楽史に残る歴史的コンサート。ロックグループやフォーク歌手など30組以上が出演し、平和と反戦を主張するヒッピーや若者ら約40万人の観客が集まった。会場では2件の出産があり、観客は食べ物などを分け合ったり、暴力事件もなく平和的な祭典だった。日本人では成毛滋、シー・ユー・チェン(「ユーミン」の名付け親)、室矢憲治、キオ・グリフィスらが観覧したという。

開催日

  • 1969年8月15日–18日

会場

  • ニューヨーク州サリバン郡ベセルホワイトレイク

出演

  • ジョーン・バエズ
  • ラヴィ・シャンカール
  • サンタナ
  • グレイトフル・デッド
  • ジャニス・ジョプリン
  • スライ&ザ・ファミリー・ストーン
  • ザ・フー
  • ジェファーソン・エアプレイン
  • ジョー・コッカー
  • ザ・バンド
  • クロスビー、スティルス&ナッシュ
  • ジミ・ヘンドリックス・ジプシー・サンズ & レインボウ
  • 他

主催者

  • マイケル・ラング
  • ジョン・P・ロバーツ
  • ジョエル・ローゼンマン
  • アーティ・コーンフェルド
1969年8月15日–18日

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マイアミ・ポップ・フェスティバル(1968年12月)

The Miami Pop Festival, Dec 1968

アメリカ東海岸で最初の大規模なロックフェスティバルで、3日間で推定10万人の観客が集まった。1968年5月にも主催者と内容が異なり名前が同じだけの「マイアミ・ポップ・フェスティバル」が開催された。

開催日

  • 1968年12月28日–30日

会場

  • ガルフストリーム・パーク(アメリカ合衆国フロリダ州ランデール)

出演

  • アンボイ・デュークス
  • チャック・ベリー
  • ポール・バターフィールド・ブルース・バンド
  • フリートウッド・マック
  • マーヴィン・ゲイ
  • グレイトフル・デッド
  • リッチー・ヘイヴンズ
  • ジョニ・ミッチェル
  • プロコル・ハルム
  • ステッペンウルフ
  • 他

主催者

  • トム・ラウンズ
  • メル・ローレンス
1968年12月28日–30日

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マイアミ・ポップ・フェスティバル(1968年5月)

The Miami Pop Festival, May 1968

推定2万5,000人が参加。2日目、ヘンドリックスは土砂降りで1セットしか演奏できず、公演中止になったため主催者は破産に追い込まれたこの日の経験から「Rainy Day, Dream Away」(1968) をエレクトリック・レディランドで録音した。1968年12月にも主催者と内容が異なり名前が同じだけの「マイアミ・ポップ・フェスティバル」が開催された。

開催日

  • 1968年5月18日・19日

会場

  • ガルフストリーム・パーク(アメリカ合衆国フロリダ州ランデール)

出演

  • マザーズ・オブ・インベンション
  • ブルー・チアー
  • チャック・ベリー
  • ジョン・リー・フッカー
  • クレイジー・ワールド・オブ・アーサー・ブラウン
  • ブルース・イメージ
  • ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス

主催者

  • マイケル・ラング
  • リチャード・オバリー

参考

  • Miami Pop Festival, Gulfstream Park, May 18 & 19, 1968
  • Hendrix in the Heat: The May 1968 Miami Pop Festival
1968年5月18日・19日

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モントレー・ポップ・フェスティバル

Monterey International Pop Festival

  • ロックがメインで行われた大規模な野外コンサート。「サマー・オブ・ラブ」と呼ばれたヒッピー・ムーブメントの真っ只中で行われ、20万人以上の観客を動員した。
  • このフェスティバルでジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス、ザ・フー、ラヴィ・シャンカールが初めてアメリカで出演。
  • ジャニス・ジョプリンが初めて大規模イベントで演奏、オーティス・レディングがアメリカ国民に紹介された。
  • 18日の夜、ジミ・ヘンドリックスは演奏中、ギターに跪きライターオイルをかけ着火。ギターをステージに7回叩きつけてから残骸を観客へ手渡すように放り投げた。このパフォーマンスによりジミは一躍有名になり、音楽誌や新聞で大きな注目を集めた。
    ▶ ビデオ

    なお、カタカナではモントレー、モンタレー、モンテレーなど表記される。

開催日

  • 1967年6月16日(金)・17日(土)・18日(日)

会場

  • モントレー・フェアグラウンズ(アメリカ合衆国カリフォルニア州モントレー)

出演

  • ルー・ロウルズ
  • エリック・バードン&ジ・アニマルズ
  • サイモン&ガーファンクル
  • キャンド・ヒート
  • アル・クーパー
  • エレクトリック・フラッグ
  • モビー・グレープ
  • ヒュー・マセケラ
  • バーズ
  • ローラ・ニーロ
  • ジェファーソン・エアプレイン 
  • ブッカーT & The MG's
  • オーティス・レディング
  • ラヴィ・シャンカル
  • グレイトフル・デッド
  • バッファロー・スプリングフィールド
  • ザ・フー
  • ジャニス・ジョプリン
  • ジミ・ヘンドリックス・エクスペリエンス
  • スコット・マッケンジー
  • ママス&パパス
  • ビーチ・ボーイズ(キャンセル)
  • 他

主催者

  • ルー・アドラー
  • ジョン・フィリップス
1967年6月16日–18日

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モントルー・ジャズ・フェスティバル

Montreux Jazz Festival

スイスのジャズ・フェスティバル。毎年7月上旬にスイスのレマン湖畔モントルーで開催され、規模は世界最大の「モントリオール国際ジャズ・フェスティバル」に次ぐ。1967年、アトランティック・レコード設立者のアーメットとネスヒのアーティガン兄弟から多大な支援を受け、モントルー・カジノで初めて開催された。

1970年代にロックやブラジルのミュージシャンが多数参加し、1990年代が共同プロデューサーとして参加して以来、さまざまな音楽スタイルのアーティストが出演。現在では約2週間の開催期間に20万人以上の観客が集まるようになった。1983年のポスターはキース・ヘリングがデザインした。

ディープ・パープル「Smoke On The Water」

ディープ・パープル「Smoke On The Water」(1972) は、1971年12月4日に同フェスティバル中に起きたモントルー・カジノの火災を歌った曲である。モントルー・カジノでフランク・ザッパ&マザーズ・オブ・インヴェンションが演奏中、観客が天井に向かって照明弾を発射しカジノは炎に包まれ機材もろとも焼失した。幸い大きな怪我人は出なかった。
▶ YouTube

同カジノでレコーディングを行う予定だったディープ・パープルのメンバーがホテルから見守る中、燃えさかるカジノの煙はレマン湖へ広がった。ロジャー・グローヴァーは「私が見た中で最大の火災だった。巨大な建物が燃える様は花火大会のようだった」と回想し、楽曲を「Smoke On The Water」と名付けた。この事件と「Smoke On The Water」の世界的ヒットとなったことで、モントルーはこの曲を記念して湖岸沿いにバンド名・曲名・リフの音符を刻んだ記念碑を設置した(現在は撤去)。なお容疑者のチェコスロバキア難民ズデニェク・シュピチュカ (Zdeněk Špička) はスイスから逃亡した。

第1回

  • 開催日:1967年6月16日–18日
  • 会場:モントルー・カジノ

過去の出演者

  • ヴァン・モリソン
  • ウェザー・リポート
  • エタ・ジェイムス
  • エラ・フィッツジェラルド
  • エリス・レジーナ
  • エリック・クラプトン
  • オスカー・ピーターソン
  • カウント・ベイシー
  • キース・ジャレット
  • キャンド・ヒート
  • ゲイリー・ムーア
  • サン・ハウス
  • ジャコ・パストリアス
  • ジョージ・クリントン
  • ジルベルト・ジル
  • スタン・ゲッツ
  • スティーヴィー・レイ・ヴォーン
  • ソフト・マシーン
  • チャールズ・ミンガス
  • チック・コリア
  • ディジー・ガレスピー
  • ディープ・パープル
  • ニーナ・シモン
  • バディ・ガイ
  • ハービー・ハンコック
  • B.B.キング
  • ピーター・トッシュ
  • ビル・エヴァンス
  • ピンク・フロイド
  • フランク・ザッパ
  • ボ・ディドリー
  • マイルス・デイビス
  • マハヴィシュヌ・オーケストラ
  • リンゴ・スター
  • レイ・チャールズ
  • レッド・ツェッペリン
  • TOTO

創設者

  • クロード・ノブス
  • ジョ・ヴマール
  • ルネ・ランゲル
1967年6月16日–18日

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フロム・スピリチュアル・トゥ・スウィング 30周年記念コンサート

From Spirituals To Swing 30th Anniversary Concert

1938年12月23日・24日、カーネギーホールで行われた歴史的コンサートから約30年。1967年1月15日「Spirituals To Swing 30th Anniversary Concert」がカーネギーホールで開催された。主催者は前回同様、ベニー・グッドマン、ビリー・ホリデイ、カウント・ベイシー、アレサ・フランクリン、ボブ・ディラン、ジョージ・ベンソン、レナード・コーエン、ブルース・スプリングスティーン、スティーヴィー・レイ・ヴォーンらを発掘し、プロデュースした音楽業界の大物ジョン・ハモンド (1910–1987)。

開催日

  • 1967年1月15日

会場

  • カーネギーホール

出演

  • Goddard Lieberson – Introduction
  • The George Benson Quartet – The Shadow Of Your Smile
  • The George Benson Quartet – The Cooker
  • Marion Williams – Didn't It Rain
  • Marion Williams – How I Got Over
  • Goddard Lieberson – Introduction
  • The Cafe Society Band – Swinging The Blues
  • Big Joe Turner – I'm Going Away To Wear You Off My Mind
  • Big Joe Turner, Pete Johnson – Roll 'Em Pete
  • Goddard Lieberson – Introduction
  • John Handy Ensemble – The Thing
  • Big Mama Thornton – Backdoor Blues
  • Big Mama Thornton – Sweet Little Angel
  • Big Mama Thornton – Hound Dog
  • Goddard Lieberson, John Hammond – Introduction
  • Count Basie Orchestra – Squeeze Me
  • Count Basie Orchestra, Richard Boone – Boone's Blues
  • Count Basie Orchestra – Jumping At The Woodside
  • Count Basie Orchestra, Big Joe Turner – Blues For John (Ad-Lib)

主催者

  • ジョン・ハモンド (1910–1987)
1967年1月15日

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アメリカン・フォーク・ブルース・フェスティバル

American Folk Blues Festival

  • 1962年から数年間、毎年イギリスを含むヨーロッパを巡回する音楽フェスティバル。
  • ヨーロッパの聴衆にマディ・ウォーターズ、ハウリン・ウルフ、ジョン・リー・フッカー、サニー・ボーイ・ウィリアムソン2世など、著名なブルース・ミュージシャンを紹介した。
  • 彼らのほとんどはアメリカ以外での公演経験がなく、このツアーは様々なメディアで取り上げられ、ヨーロッパでのブルースの普及に貢献した。
  • ベルリン・ジャズ・フェスティバル、大阪万博を発起・企画したドイツのジャズ広報者ヨアヒム・ベーレントによって企画。プロモーターのホルスト・リップマンとフリッツ・ラウは、シカゴ出身のウィリー・ディクスンと協力し、アイデアを実現させた。
  • 1962年、マンチェスターで開催されたの観客には、ミック・ジャガー、キース・リチャーズ、ブライアン・ジョーンズ、ジミー・ペイジ、ロンドンで開催された観客には、エリック・クラプトン、エリック・バードン、スティーブ・ウィンウッドらが観覧したといわれている。彼らはブルース・ロックの立役者であり、後にブリティッシュ・インヴェイジョンへと発展した。
  • サニー・ボーイ・ウィリアムソン2世はヨーロッパで1年を過ごし、ヤードバーズやアニマルズらとセッションをした。のちにアルバム『Sonny Boy Williamson & The Yardbirds』(1966, Fontana)、『The Animals With Sonny Boy Williamson』(1990) としてリリースされた。
  • フェスティバルは1962年に初開催され、8年間の休止期間を経て1972年までほぼ毎年開催。1980年に復活し1985年に最終公演を迎えた。

出演

  • マディ・ウォーターズ
  • サニー・ボーイ・ウィリアムソン2世
  • ジョン・リー・フッカー
  • シッピー・ウォーレス
  • Tボーン・ウォーカー
  • ソニー・テリー&ブラウニー・マギー
  • メンフィス・スリム
  • オーティス・ラッシュ
  • ロニー・ジョンソン
  • エディ・ボイド
  • ビッグ・ウォルター・ホートン
  • ジュニア・ウェルズ
  • ビッグ・ジョー・ウィリアムズ
  • ミシシッピ・フレッド・マクドウェル
  • ウィリー・ディクスン
  • オーティス・スパン
  • ビッグ・ママ・ソーントン
  • ブッカ・ホワイト
  • ジミー ・リード
  • ハウリン・ウルフ
  • チャンピオン・ジャック・デュプリー
  • サン・ハウス
  • アルマンド・ジャンプ・ジャクソン
  • スキップ・ジェームス
  • スリーピー・ジョン・エスティス
  • リトル・ブラザー・モンゴメリー
  • ヴィクトリア・スピヴィー
  • J.B.ルノア
  • リトル・ウォルター、
  • ケアリー・ベル
  • ルイジアナ・レッド
  • ライトニン・ホプキンス
  • ジョー・ターナー
  • バディ・ガイ
  • マジック・サム
  • リー・ジャクソン
  • マット・マーフィー
  • ルーズベルト・サイクス
  • ドクター・ロス
  • ココ・テイラー
  • ハウンド・ドッグ・テイラー
  • アーチー・エドワーズ
  • ヘレン・ヒュームズ
  • シュガー・パイ・デサント

創設者

  • Joachim-Ernst Berendt (1922–2000)
  • Horst Lippmann (1927–1997)
  • Fritz Rau (1930–2013)
1962

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ニューポート・フォーク・フェスティバル

Newport Folk Festival

ロードアイランド州ニューポートで毎年開催されるアメリカのフォーク音楽フェスティバル。1959年、ニューポート・ジャズ・フェスティバルのフォーク部門として始まった。第1回はジョーン・バエズ、ピート・シーガー、ボブ・ディラン、ピーター・ポール&マリーらが出演。

ヘッドライナーのボブ・ディランはエレキギターを携え、ポール・バターフィールド・ブルース・バンドと登場。「Like a Rolling Stone」を演奏した際、歓声と一部のファンからブーイングを受け、「エレクトリック・ディラン論争」が起こった。ディラン「観客の半分を感電させ、もう半分を感電死させた」

創設者

  • ジョージ・ウェイン(音楽プロモーター)
  • アルバート・グロスマン(音楽マネージャー)
  • ピート・シーガー(フォーク歌手)
  • セオドア・バイケル(フォーク歌手)
  • オスカー・ブランド(フォーク歌手)

第1回 開催日

  • 1959年7月11日(土)12日(日)
1959年7月11日・12日

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モントレー・ジャズ・フェスティバル

Monterey Jazz Festival

アメリカ合衆国カリフォルニア州モントレーで開催される毎年恒例の音楽フェスティバル。

第1回 開催日

  • 1958年10月3日

会場

  • モントレー・フェアグラウンズ
    アメリカ合衆国カリフォルニア州モントレー

過去の出演者

  • デューク・エリントン
  • コールマン・ホーキンス
  • カウント・ベイシー
  • ルイ・アームストロング
  • ビリー・ホリデイ
  • ディジー・ガレスピー
  • エロール・ガーナー
  • オスカー・ピーターソン
  • サラ・ヴォーン
  • カーメン・マクレー
  • マイルス・デイヴィス
  • ビル・エヴァンス
  • オーネット・コールマン
  • クインシー・ジョーンズ
  • サラ・ヴォーン
  • ジョン・コルトレーン
  • スタン・ゲッツ
  • マディ・ウォーターズ
  • B.B.キング
  • ジャニス・ジョプリン
  • スライ&ザ・ファミリー・ストーン

創設者

  • デイヴ・ブルーベック(ジャズピアニスト)
  • ラルフ・J・グリーソン(評論家)
  • ジミー・ライオンズ(DJ)
1958年10月3日

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ニューポート・ジャズ・フェスティバル

Newport Jazz Festival

毎年夏にロードアイランド州ニューポートで数日にわたって開催。エレイン・ロリラードが1954年にフェスティバルを設立し、夫でタバコ産業の相続人ルイス・ロリラードが長年資金を提供してきた。彼らはジョージ・ウェインを雇って最初のフェスティバルを企画し同地にジャズをもたらした。第1回は「アメリカン・ジャズ・フェスティバル」として開催された。

以後、カウント・ベイシー、エロール・ガードナー、ルイ・アームストロング、マイルス・デイヴィス、セロニアス・モンク、サラ・ヴォーン、チャールズ・ミンガス、ビル・エヴァンス、1969年にはB.B.キング、ジェームス・ブラウン、ジェフ・ベック、フランク・ザッパ、レツドツェッペリンなどブルース、R&B、ロックのミュージシャンが出演。

1971年には、オールマン・ブラザーズ・バンドらが参加。ディオンヌ・ウーマックが「What The World Needs Now Is Love」を歌唱中、数千人がフェンスを突き破り暴徒が火を放った。残り2日間はキャンセルされ、ニューポート市議会はフェスティバルのライセンスを取り消した。1972年からニューヨークで開催し、1981年から再びニューポートで開催することになった。

第1回

  • 場所:アメリカ合衆国ロードアイランド州ニューポート
  • 日時:1954年7月17日・18日

出演(一部)

  • モダン・ジャズ・カルテット
  • オスカー・ヒーターソン
  • ビリー・ホリデイ
  • ディジー・ガレスピー・クインテット
  • ジェリー・マリガン・カルテット
  • エロール・ガードナー
  • ジーン・クルーパ・トリオ
  • エラ・フィッツジェラルド

参考

  • Newport Jazz Festival | The Music Museum of New England
  • Newport Jazz Festival Lineup 1954
1954年7月17日・18日

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フロム・スピリチュアル・トゥ・スウィング

From Spirituals To Swing

1938年12月23日と24日にカーネギーホールで行われた歴史的コンサート。主催者は、ベニー・グッドマン、ビリー・ホリデイ、カウント・ベイシー、アレサ・フランクリン、ボブ・ディラン、レナード・コーエン、ブルース・スプリングスティーン、スティーヴィー・レイ・ヴォーンらを発掘し、プロデュースした音楽業界の大物ジョン・ハモンド (1910–1987)。

黒人アーティストと多様な観客を巻き込んだこのイベントのスポンサー獲得は困難だったが、アメリカ共産党の機関紙『ニュー・マス』が資金援助に同意。会場は満席になり大成功に終わった。

伝説的なブルースマンのロバート・ジョンソンに出演してもらおうと、ハモンドは彼をレコーディングしたドン・ロー (1902–1982) にブッキングを依頼していたが、ジョンソンは1938年8月16日に他界していた。代役にビッグ・ビル・ブルーンジーを迎え、追悼としてステージからジョンソンのレコードを2枚再生した。

1959 年にレコードがリリースされ、1999年にヴァンガード・レコードより3枚組CDがリリースされた。 コンサートから約30年後の1967年1月15日「John Hammond's Spirituals To Swing 30th Anniversary Concert」がカーネギーホールで開催された。

会場

  • カーネギーホール

1939年12月23日

  • カウント・ベイシー・オーケストラ
  • ホット リップス・ペイジ & カウント ベイシー オーケストラ
  • ミード・ラックス・ルイス
  • アルバート・アモンズ
  • ピート・ジョンソン
  • ジョー・ターナーとピート・ジョンソン
  • シスター・ロゼッタ・サープとアルバート・アモンズ
  • ミッチェルのクリスチャン・シンガーズ
  • ビッグ・ビル・ブルーンジー & アルバート・アモンズ
  • ソニー・テリー
  • ジェームズ・P・ジョンソン
  • ジミー・ラッシング & カウント・ベイシー・オーケストラ
  • カンザスシティ・シックス
  • ゴールデンゲート・カルテット

1939年12月24日

  • ベニー・グッドマン・セクステット
  • ジェームス・P・ジョンソン
  • アイダ・コックス・他
  • ビッグ・ビル・ブルーンジー & アルバート・アモンズ
  • ソニー・テリーとブル・シティ・レッド
  • カンザスシティシックス
  • ヘレン・ヒュームズ、ジェームス・P・ジョンソン、カウント・ベイシー・オーケストラ

主催者

  • ジョン・ハモンド (1910–1987)
1938年12月23日・24日

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