DAYLIGHT FONTS BLOG DAYLIGHT FONTS
このブログでは、ハーブ・ルバーリン(Herb Lubalin)や、レア書体のフォント化、気になる書体やタイポグラフィー情報を配信しています。
2009.09.29
UNIQLO +J
UNIQLO +J

10月2日(金)、いよいよユニクロ×ジル・サンダーによる UNIQLO +J がリリースされますね。
「GQ」に掲載された広告のロゴを見て、かなり期待しています。
で、このジオメトリックなロゴを分解してみると、右のような構成になっていると思います。
このブランドらしい、シンプルでいいデザインです。

2009.09.29
Interstate Bold
Interstate Bold

Data : Interstate Bold by Tobias Frere-Jones for Font Bureau in 1993-1994

台湾の Pao & Paws が手掛けた「ppaper special 03: Hedi Slimane」を見て気になったフォント。
検索に掛けたけど見つからず、マイミクの晃平さんに教えていただきました。
「Din」 を柔らかくした感じで、「M」が特徴的。
「S」のカーブもきれいです。
ファミリーが豊富で、MyFonts で購入できます。

デザイナーは、Font Burea を主宰する Tobias Frere-Jones 。
ファビアン・バロン(Fabien Baron)と「HTF Didot」を共同開発した Jonathan Hoefler とは、
Hoefler & Frere-Jones という会社を経営しています。

Hedi Slimane
2009.09.23
レア書体「Permanent Massiv」を復刻
「Permanent Massiv」というレア書体を復刻してみた。
Impact」(Geoffrey Lee for Stephenson Blake in 1965)や
Compacta」(by Fred Lambert forLetraset in 1963)に代わる書体はないかなぁと思って、見本帳をめくっていて一目惚れ。

Permanent Massiv

同じファミリーの「Permanent Headline」は、URW 社よりフォントがリリースされていますが、
「Permanent Massiv」は、おそらく今回が初のデジタル化だと思います。
リリースされたのは、「Impact」や「Compacta」より先の1962年です。

ふたつの書体に比べ、カーブが緩やかで、より男性的なデザインだと思います。
「g」「j」「p」「q」「y」「$」にオルタネートが存在します。
 
Soul Bossa Trio - Sky 「Permanent Massiv」を使ってつくったみたサンプル。

Data : Permanent Massiv by Karlgeorg Hoefer for Ludwig & Mayer in 1962

■関連リンク
No Compacta!?

2009.09.23
書体見本帳「VGC Alphabet Library」
アメリカの古本屋に注文していた『VGC Alphabet Library』が届いた。

VGC Alphabet Library

Visual Graphics Corporation (以下、VGC)といえば、フォント「Serpentine」が今でも人気ですね。
同社の見本帳は1976年からリリースされていて、今回購入したものは1990年の最終版。
490ページ、2045書体を掲載。
名前は知ってたけど見たことのなかったものなど、フォント化されていない書体が満載です。
『モンセン・スタンダード欧文書体清刷集』は、この見本帳がベースになっているようです。
幻のレア書体「Tiffany with Swashes」(「Tiffany」にスワッシュを施したもの)も VGC のカスタム書体のようですが、
残念ながらこのカタログには載っていませんでした。

VGC の書体一覧はこちら
 
01. Stark Debonair by Robert Stark in 1975
02. Pistilli Roman by Herb Lubalin, John Pistilli in 1964
01 02

VGCについて

1959年、マイアミのマレー・フリーデル(Murray Friedel)が「PhotoTypositor」という写植機を開発。
さらに同氏によって Visual Graphics Corporation が設立されました。
このマシンは多くのデザイナーを魅了し、同社のコンサルタントには、
後にハーブ・ルバーリンと ITC を設立するアーロン・バーンズ(Aaron Burns)が就任しました。

'61年、フォルクスワーゲンの広告キャンペーンで知られる米国の広告会社 Doyle Dane Bernbach が
PhotoTypositor を最初に使用したようです。

また、PhotoTypositor によって、IBM, Mobil, Manhattan Bank などのロゴや
CBS Didot」などのカスタム・アルファベットが誕生しました。

'64年、VGC 初の書体「Pistilli Roman」をリリース。
このレア書体は、ファッション誌『Self Service Magazine』でよく使われています。

'65年、VGC 主催による第1回タイプフェイス・コンペティションが開催。
審査員はルバーリンをはじめ、Paul Rand, Lucian Bernhard, Will Burtin,
Alvin Eisenman, Bradbury Thompson, Arnold Bank など、錚々たるデザイナーが参加しました。
ルバーリンによって告知ポスターと、入選者の書体を使ったポスターがデザインされました。

01 02 03 04 05 06 07
01. Pistilli Roman を使ったコンペ開催の告知ポスター
02. Davida by Louis Minott, 1965
03. Solitaire by John W. Denzler, 1965
04. Visa by Raphael Boguslav, 1966
05. Amelia by Stan Davis, 1966
06. Arrow by Walter J. Diethelm, 1966

■関連リンク
Display phototype in New York

2009.09.23
記事修正
FUTURA EXTRA-BOLD についての考察」を修正しました。
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