米国本社と英国支社、ふたつのその後

アメリカで設立された Lanston Monotype 社であるが、イギリス支店（現 Monotype／本社はマサチューセッツ州）が今日の世界的な成長を遂げた。
現在は、両社ともオーナーが変わって資本関係はなく、「ルーツが同じ別会社」として捉えることができる。

アメリカの本社は、1969年に ATF が買収した後、Mackenzie & Harris に売却された。 その後 Arion Press が Mackenzie & Harris を買収。 米 Lanston Monotype 権利部分はカナダの印刷職人／タイポグラファーのジェラルド・ギアンパ (Gerald Giampa 1950–2009) が購入し、1988年から2004年までデジタルファンドリー Lanston Type Company を経営した。 2004年、P22 Type Foudry に権利を譲渡。 現在、米 Lanston Monotype の流れを汲むフォントは Lanston Type Company (LTC Collection) のブランドでリリースされている。

M = Monotype
L = Lanston Monotype

• 1887　アメリカの発明家トルバート・ランストンが自動鋳植機モノタイプ (Monotype) の特許を取得し、フィラデルフィアで Lanston Monotype 設立。
• 1897　M: ロンドン支社設立。
• 1900　L: 同社初の書体 Modern Series 1 をリリース。
• 1902　L: Sol Hess を最初のタイプデザイナーとして雇用。
• 1923　M: スタンレー・モリソン (Stanley Morison) が印刷相談役に就任。
• 1931　M: 英 Lanston Monotype の社名を Monotype Corporation に変更。
• 1944　M: 写植機モノフォト・フィルムセッター (Monophoto Filmsetter) の開発に着手。
• 1955　M: Monophoto のプロモーションを開始。
• 1969　L: American Type Founders (ATF) が 米 Lanston Monotype を買収。しばらくして Mackenzie & Harris（ M & H Type の前身）に売却。
• 1973　L: Grendon Trust によって買収。その後、CST Investments Ltd. に引き継がれた。

参考

• Lanston Monotype Corporation | Graces Guide
• Gerald Giampa | P22 Type Foundry
• もう1つのモノタイプ・ストーリー | なにわ活版印刷所
• 自動鋳植機を理解する | JAGAT

• Lanston Monotype
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