Kabel | DAYLIGHT FONTS

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Kabel

Designer

Rudolf Koch (1876–1934)

Date

1927

Foundry

Klingspor Type Foundry (1906–1956)

Alias

Cable by Stempel
Geometric 231 (Light, Roman, Bold, Heavy) by Bitstream

Specimens

Typony Core 3 (175 Light, Bold=Heavy*Digital/Stencil, Heavy=Black*Digital/Stencil)
モンセン欧文書体大字典 (G-62 / O-58 *Sans Serif Lined = Inline)
欧字書体集 (55 Light, Medium=Heavy, Bold=Black)
欧文書体集 1488 (233 Light, Medium, Bold/Cond, Heavy, Black)

「カベル」はドイツの有名なタイポグラファー、ルドルフ・コッホ（1876–1934）によってデザインされた。

小文字が小さく g が特徴的。
Futura と共に Herb Lubalin が好んでよく使った書体のひとつ。
カタログに Kabel Hairline として掲載されているものは、L&C Hairline である。
Cable や Geometric 231 という名前で掲載されている場合がある。
Kabel を画像検索すると、フォントではなく電線が表示される。小林章さんの記事によると、第一次世界大戦に従軍したルドルフ・コッホはケーブルを敷設する作業していたという。カベルはドイツ語で電線（ケーブル／英: cable）のことで、この体験が書体名に由来しているかも知れない。
1927年にはインラインを施した Zeppelin がリリースされた。
1975年にリバイバルされた ITC Kabel と区別がつきにくいが、Kabel は小文字がひとまわり小さく、いくつかのキャラクターで見分けがつく。
コッホの遺作展に感銘を受けた Hermann Zapf は、 1938年からコッホの息子パウルのところで働いたという。
Neue Kabel by Marc Schütz for Linotype, 2016
個人的に“ROCK”を感じさせるフォントで、ジオメトリック・サンセリフでも Futura が優等生とすれば、Kabel は憎めないやんちゃな印象を受ける。

Kabel
ITC Kabel

『モンセン欧文書体大字典』収録

Kabel Light / Italic
Kabel Light Futura / Italic
Kabel Light Round
Kabel Light Special
Kabel Light Stencil Special
Kabel Medium / Condensed
Kabel Medium Futura
Kabel Medium Round
Kabel Medium Shaded
Kabel Bold / Italic / Condensed
Kabel Bold Futura / Italic
Kabel Bold Round
Kabel Bold Special
Kabel Bold Stencil Special
Kabel Extra Bold / Italic
Kabel Extra Bold Futura / Italic
Kabel Heavy / Italic
Kabel Heavy Stencil Special
Kabel Heavy Outline Special
Kabel Heavy Raised Special
Kabel Heavy Shaded Special

Mod Kabel Thin
Mod は Modified の意味だろうか。

異なるウエイト

写植版とデジタル版では、ウエイトが異なる。『欧文書体集 1488』 (234) に掲載された写植版の Black はデジタル版よりも太い。

写植版 (Film) / デジタル版 (Digital)
Light = Light
Medium = Book
Heavy = Black
Black > Black

ふたつの Kabel Stencil

Kabel Stencil は2つあるが、ベースが異なる。

Kabel Stencil / 欧文書体集 1488 (57)
Kabel Stencil Heavy / VGC Alphabet Library (212)

Cable

Letraset 社のカタログでは、Cable（ケーブル）という名前で掲載されている。 Cable Ultra Heavy は Letraset 社が独自に写植版を開発した可能性がある。

Cable Light by Stempel
Cable Heavy by Stempel
Cable Ultra Heavy by Letraset

Rundbuchstaben zur Kabel / Kabel Rounded

The Rolling Stones – Sticky Fingers, 1971 Concept by Andy Warhol. Designed by Craig Braun.
DiscoverMusic の記事によると、アンディ・ウォーホルに支払われたギャラは1万5千ポンド（現在の金額で約15万ポンド～20万ドル相当／約2,200万円）。実際にデザインしたのは Craig Braun である。 E-Mail で本人に確認したところ、Craig Braun がデザインしたオリジナル版？はスタンプにした Cheltenham Medium を使用した。

James Gang – James Gang Rides Again, 1970

Bruce Lee's Movie – Game of Death, 1978

さまざまな Kabel